薬剤師の明石です。
久々の投稿です。
11月2日(金)第17回 小樽糖尿病・循環器カンファレンスに参加してきました。
今回は特別公演「骨格筋量を調整する運動と栄養の役割
~インスリン抵抗性と筋タンパク質代謝~」の講演を立命館大学 スポーツ健康科学部 スポーツ健康科学科 教授 藤田 聡 先生 のご講演でした。
個人的に先生の研究テーマである
■加齢に伴う骨格筋量減少(サルコペニア)のメカニズム解明
■運動刺激や栄養摂取による骨格筋肥大のメカニズム解明
はとても興味があるテーマでしたので、ワクワクしながら参加しました。
(もちろん仕事に役立つからであって、個人的にマラソンのタイムが良くなるのに役立つ情報が聞けるかな~なんてのは・・・もちろんあります。)
今回の講演では運動はもちろんダイエットにも役立つ知識が得られましたので、かいつまんでご紹介いたします!
①加齢に伴い骨格筋の形態変化が起きる!
☛加齢に伴う筋量の減少とそれに伴う筋機能の低下はサルコペニアと呼ばれます。
(ラテン語でサルコ=肉 ぺニア=減少)
②筋肉量の増加は増加と減少のバランスで決まる!
☛タンパク質の合成速度が分解速度を上回ったときにのみ増加します。
☛空腹時では減少が上回り、食事摂取により合成が上回ります。
☛高齢者ではタンパク質の合成を促す感受性が低下し、タンパク質の合成が低下しています!
③筋肉を効率よく増やすにはタンパク質の「質」・「摂取タイミング」・「摂取量」が重要!
☛タンパク質に含まれる「ロイシン」が筋肉を作る作用を刺激します。
☛ロイシンが多く含まれるたんぱく質を摂ることが必要です。
☛運動直後~3時間以内のタンパク質補給が最も効果的ですが、少なくてもレジスタンス運動(=いわゆる筋トレ)後少なくとも2日間は筋肉の合成増加傾向にあります。
つまり筋トレは2日1回やればいいのです。
☛1日のたんぱく摂取量の基準は体重kg当たり1~1.2gと言われていますが、
いっぺんに撮るよりも1回の食事辺り 体重kg当たり 0.4g×1日3回で摂取した方が効率が良い。
(例えば 体重60kgの人だと 1日目安は72g 1回の食事では24g×3回が理想的)
④有酸素運動は筋タンパク質代謝に対するインスリン抵抗性の改善につながる!
☛有酸素運動を行う事により、高齢者では抑制されている筋タンパク質の合成能力が改善します。
★まとめ★
☛サルコペニアの改善や高齢者の筋力の改善という点においては筋力トレーニングとその後の栄養(特にタンパク質)の摂取方法が重要。
☛有酸素運動は筋肉の増加という点では筋トレには及ばないですが、インスリン抵抗性(インスリンが効きにくい状態)の改善には効果があり、肥満や糖尿病の改善には役立つ可能性がある。
以上講演受講のレポートでした。
その後の懇親会でも藤田先生と直接お話しさせていただく事も出来ました。
座長のT内科のT先生とは、薬局としてもサルコペニア改善や糖尿病の改善といった事に役立つ活動をしていきたいという事をお話しさせていただき、体組成計が設置している事に関してご興味をもっていただけました。
S内科のK先生からはマラソンの走り方に関するレッスンも受けることが出来ました。K先生はフルマラソン3時間5分台の記録を持っているそうです。すごい!憧れます!
先生からはマラソンは「ハム」で走るのだ!というアドバイスと実際の足の動かし方を伝授していただきました。
(※ハム=ハムストリングス。ハムストリングスとは大腿部の裏側の筋肉をまとめて呼ぶときの名前)
この冬はハムストリングスのトレーニング必須ですね。もちろんタンパク質は質・タイミング・量を重視です!!
サルコペニアの事や筋肉の事をもっと詳しく聞きたい、相談したい。という方はご来店お待ちしております。
なんとなくだるい、以前より疲れる、最近足が細くなってきている、食事がとれていない、食事の量が少ない
などはサルコペニアの可能性があります。
当店ではTANITAの体組成計を設置しておりますので、筋肉量の測定もできます。
★体重
★体脂肪質・体脂肪量
★筋肉量
が部位ごと(体幹・右腕・左腕・右足・左足)に測定できます。
※測定には素足になっていただく必要がありますので、脱いだり履いたりしやすい靴や靴下でお越しください
現在は無料で測定結果を印刷してお渡ししております。
(もちろん周りからは見えない位置で計測できますので、プライバシーもばっちり大丈夫ですよ!)
※※お知らせ※※
11月6日(火)は社内研修のため18時閉店となります。
何卒ご了承ください。